★コース:中級実務
テーマ:インクジェットの不吐出と吐出ばらつき対策
|
★受講対象
●インクジェットの不吐出、吐出ばらつき、画像不良と戦っている中堅技術者 ●ヘッドの開発者 ●装置の開発者 ●インクの開発者 ●インクジェットの制御が知りたいソフト、ハードの開発者 ●インクジェットについて個々の課題に取り組んでいるが、全体的、体系的に身につけたい方
★習得できる知識
●不吐出、吐出ばらつき、画像不良の要因と詳細な具体的対策 ●圧電素子のまとめとヘッド構造 ●必要なインクパラメータ ●インク、ヘッドのパラメータ変動とそれによる特性変化 ●速度と吐出量の関係 ●速度と着弾精度 ●測定方法および評価方法
★講演の趣旨、ポイント
- インクジェットは、実験室でごく容易に吐出できる反面、実用的に安定して長期間運転し続けることは容易ではありません。
- 本講座では、インクジェットの不吐出、吐出ばらつき、画質不良について、講師の体験と理論に基づき、原理的な説明をするとともに具体的な課題、対策についても詳説します。
★ 講演項目
- 本講習の目的
- コントラスト感度関数(CSF)
- 人間の目は大きければよく見えるのか
- 民生用インクジェットと産業用インクジェット:不均一のちがい
- ドット不均一の例
- 記録ドット面積の不均一
- 記録ドット形状の不均一
- 記録ドット濃度の不均一
- 着弾精度の不均一
- 不均一の原因概要
- ノズル方向ばらつき
- (狭義の)チャネルばらつき
- ヘッドばらつき
- 走査方向ばらつき
- 圧電定数d31とd15のちがいおよびヘッド構造との関係
- 分極と圧電定数
- インクジェットの種類
- インクジェットヘッドのモデル化
- 集中定数モデルは役に立つか
- 「押し打ち」の式
- 薄膜PZT
- 解析モデルの種類
- 集中定数モデル
- 圧力波モデル
- CFD
- 例題ヘッドの具体的なパラメータ変動と特性変化
- ノズル長さ、ノズル径、供給路長さ、供給路断面積のばらつきと特性変化
- 圧力室幅、圧力室長さ、PZT厚さ、振動版厚さのばらつき
- インク粘度、インク密度、インク音速の変動
- 30/50μmの気泡の存在
- 圧電定数、駆動電圧のばらつき
- 速度変動に効く要因は何か(まとめ)
- 気泡
- ノズル面積
- 圧力室幅
- 吐出量変動に効く要因は何か(まとめ)
- 圧力室幅
- 気泡
- ピエゾ厚さ
- モデル解析から判る事
- 変動に大きく影響する要因
- 速度と吐出量の関係
- 集中定数モデルの展開
- 集中定数モデルの展開例
- 駆動波形
- 応答周波数
- クロストーク
- 集中定数モデルの展開具体例(引打ち)
- 集中定数モデルの注意点
- 大サイズヘッドの誤差増大
- モデル簡略化による実際との乖離
- 吐出速度と飛翔速度のちがい
- ヘッド、システムから見たインクの重要特性
- パラメータ
- 粘度、表面張力、その他抑えるべきパラメータ
- ヘッド内での挙動
- 接液性、界面凝集など
- 必要な粘度特性
- 動的粘度と粘弾性
- 動的表面張力
- 濡れ性
- 速度と吐出量
- 速度と吐出量の関係
- 速度
- 吐出量
- 固有振動周期と吐出量の関係
- メニスカス位置と吐出量の関係
- 最適吐出量と最適速度
- 最適吐出量はどのように決めるか
- 最適飛翔速度はどのように決めるか
- 速度変動と着弾精度
- インク飛翔速度変動と着弾精度
- 走査速度変動と着弾精度
- プリントギャップ変動と着弾精度
- インクジェットの測定法および評価法
- 測定法
- 速度
- 吐出量
- 評価法
- 接液試験
- インク
- 流路部材
- 吐出(印字)試験
- 周波数特性の見方
- ウィンドウマージンとは何か
- ノズル毎のばらつきに対する対策
- アクチュエータ、流路のばらつき低減方法
- ノズルのばらつき低減方法
- 不吐と経時的なばらつきの要因および具体的対策
- 気泡
- 気泡の発生原因と対策
- ノズル面汚れ
- クリーニング方法
- インク蒸発、界面凝集
- 放置時間に対する各種メンテ機構
- 昇温
- パラメータ制御の例
- 粘度変化に対する制御
- 各種階調制御
- 残留振動
- クロストーク
- ヘッドインク以外の要因と具体的対策
- 環境
- 装置
- 負圧のコントロール
- 水頭差
- キヤノン カートリッジの特徴
- エプソン カートリッジの特徴
- 静電界の影響と対策例
- その他の不均一対策
- マルチパス
- 長所(高画質)
- 短所(印刷速度低下)
- 高速マルチパス
- 不吐補完
- ノズル個別補正(DPN)
- 長所と問題点
- ヘッドシェイディング補正
- おわりに
←戻る
|